合同会社の解散・清算方法(一番安いやり方)
合同会社を設立するには、最低でも登録免許税6万円(電子定款)がかかる。そして、合同会社を解散・清算するにも以下の費用が発生する。
- 解散登記料金 3万9000円
- 解散の官報告知料金 3万円
- 合同会社清算結了登記申請料金 2000円
合計 7万1000円
インターネットでは、合同会社設立費用について書かれているサイトが多く見つかるが、解散・清算方法を説明しているサイトが非常に少ない。
日本政府は、起業を推し進め会社設立を増やそうとしている。会社が設立されれば、税金も増えるし登記料金も入る。会社をたたむ時も解散登記申請で4万円弱が収益となる。
なんてお金がかかることなんだろう。
一番お金がかからないビジネス方法は、個人事業主として登録することである。費用はゼロ円だ。
さて、
合同会社の解散・清算方法(一番安いやり方)であるが、次のステップで準備をして頂きたい。
Step-1 合同会社解散及び清算人選任登記申請書
http://www.moj.go.jp/ONLINE/COMMERCE/11-1.html#02
3-7 合同会社解散及び清算人選任登記申請書
申請書様式 一太郎 Word PDF
記載例(PDF)
上記のページで該当する資料をダウンロードしてください。
Step-2 個人の実印証明書
市町村区役所で実印証明書を1通取得してください。
Step-3 法務局(会社設立時にご厄介になった場所)
Step-1と2が準備できたら、法務局に出向いてください。そのとき持参する物は、
・個人の実印
・会社の実印
法務局で収入印紙3万9000円を購入して手続きをしてください。記載に問題が無ければ、一週間ほどで合同会社の解散手続きが完了します。これで終わりではありません!! この後に、解散を官報に告知する。そして、清算結了申請書を法務局に提出して始めて会社が登記簿から削除されます。
Step-4 官報に告知(義務)
都道府県市町村にある官報告知を受ける会社に出向いて毎月発行される官報に会社解散の告知広告を出す必要があります。費用は、3万円ぐらいです。解散告知が官報で開示されてから2ヶ月後に法務局に合同会社清算結了登記申請書を提出することになります。
Step-5 合同会社清算結了登記申請書
このステップで法務局に提出する書類は、以下の通りです。
- 合同会社清算結了登記申請書
- ○○合同会社清算結了承認書
- 計 算 書
- 委 任 状(代理人が行う場合のみ)
ここまでで登記上の解散・清算の事務手続きは終わりますが後は税務署に提出する書類を用意する必要があります。
3-8 | 合同会社清算結了登記申請書 申請書様式 【H27.1.28更新】 |
Step-6 法人の(事業年度・納税地・その他)の変更・異動届出書
事業年度・納税地・その他の変更・異動届出書 [Microsoft Excel 357KB]
「事業年度・納税地・その他の変更・異動届出書」(第2号様式)記載の手引 [PDF 86KB]
こちらでPDF、または、Excelファイルをダウンロードしてください。(神奈川県の場合)各県の税務署で提供されているはずですので探してください。
税務署に提出する変更・異動届書には、履歴事項全部証明書(600円)1部とコピー2部(県と市用)をつける必要がある。
以上です。
政府はぼったくりの仕組みを作っている。法人設立と解散(入り口と出口)で強制的に税金を増やしている。起業、起業と騒がれる最近であるが、上手くいかなかったケースでの費用は表に出てこない。成功するより失敗する確率が高いので政府は、起業を増やせば解散税収を得られる。
最初から法人でビジネスを立ち上げるのではなく、個人事業主で上手くいった時にどうするかを決断すべきだろう。
多くの起業家は、会社設立の情報だけ目が行き会社解散の時の手続きと費用については事業が失敗した時に役所を行ったり来たりすることになることを知らない。
この情報がお役に立つことを願います。